第3週、ランボー・フィールドで行われたライオンズ戦の第1Q終盤、パッカーズのWRタイ・モンゴメリーがピンチに立たされながらも、臨機応変に対応した。

ライオンズがフィールドゴールを決めた直後のキックオフ。リターナーとしてエンドゾーンで待機していたモンゴメリーは、Pサム・マーティンが蹴ったキックオフがエンドゾーンのサイドライン寄りに落ちてくるのを目にし、そっちへ駆け寄った。

そのままボールが外に出れば、タッチバック。自陣25ヤードから次の攻撃を開始することができる。しかし、ボールは外に出ず、手前に跳ね返ってフィールドへ逆戻りした。ここでライオンズの選手にダウンされると、パッカーズは自陣3ヤードという非常に不利な地点から攻撃開始となる。

その一瞬、モンゴメリーはサイドラインの外へ出て、うつぶせの状態で右手を伸ばしてボールを押さえた。両足はしっかりとサイドライン外へ残したまま。

ルール上、ルースボールがアウトオブバウンズの選手に触れた場合、キックオフそのものがアウトオブバウンズ扱いとなる。このため、このプレーはライオンズの反則とみなされ、パッカーズの攻撃は自陣40ヤードからという非常に有利なものとなった。このあと、パッカーズはたった4プレーでタッチダウンを成功させている。

機転を利かせて37ヤード余計に稼いだモンゴメリーはスタンフォード大学の出身だ。だが、このプレーが成功したのはモンゴメリーが秀才だからというより、コーチ陣が選手にルールを熟知させていたからだろう。

その証拠に2012年のタイタンズ戦でも、同じような場面が見られた。キックオフ・リターナーのWRランドール・コブが意図的に右足をサイドライン外へ踏み出してボールをダウンさせ、パッカーズは自陣40ヤードからの攻撃権を手にした。

5 Comments

  • 匿名 より:

    疑問なんですが、自分からサイドラインを割ったら、プレイに参加できないのではないのですか?

    • admin より:

      だからこそこのプレーが3ヤードでのダウンでなく、アウトオブバウンズ扱いになるわけです。ただ、それで得をするのが意図的にアウトオブバウンズになった選手側という、ルール上の盲点を突いたプレーでした。

      • 匿名 より:

        サイドライン出てプレイ参加に、罰退は無かったんですね。勘違いしてました!ありがとうございます

        • admin より:

          相手チームの選手に押されてアウトオブバウンズになった場合は、フィールドに戻ってボールをキャッチしても反則にはなりません。しかし、自発的にアウトオブバウンズになった場合は、ボールに触れないことになっています。

          モンゴメリーは敵との接触なしに、(意図的に)自発的にアウトオブバウンズになっています。それは自身をアウトオブバウンズの状態のままにしておき、その上でボールに触って、キックオフをアウトオブバウンズにして、ライオンズの反則にしたかったからです。

  • 匿名 より:

    NFLを見るようになってから5年目ですがこのルールは知りませんでした
    体力だけでは無く知性も問われるスポーツだと言うのがわかる素晴らしいプレーですね。