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49ersのチップ・ケリー監督が11日、第6週のビルズ戦ではブレーン・ギャバートを先発QBから降格させ、コリン・キャパニックを起用すると発表した。

開幕戦こそラムズに完封勝利したが、それ以降は4連敗。試合平均得点は22.2でリーグ最下位から7番目。試合平均失点は28.0で、リーグ最下位から6番目タイにつけ、チーム不振の理由はオフェンスだけの責任ではない。

そのオフェンスも、ラン攻撃では試合平均で121.4ヤードを稼ぎ、リーグ8位の好成績を残している。問題はパス攻撃で、試合平均170ヤードはリーグ最下位から2番目。ギャバートのパッサーレーティングも69.6で、リーグワースト2位となっている(ワーストはジェッツのQBライアン・フィッツパトリックの64.7)。

そこでようやくケリー監督がQB交代に乗り出した。時すでに遅しの感は否めないが、ケリー監督がようやくこの決断に踏み切れたのは、ある事情が絡んでいる。キャパニックの契約に含まれている故障時の年俸支払い保証条項だ。

キャパニックの現行契約は2020年シーズン終了まで。2015年から2017年までは、毎年4月1日時点でロスター登録下にあれば、その年の基本年俸全額の支払いが保証される。また、怪我をして4月1日の身体検査に合格できない場合も同じだ。

つまり、49ersは今季キャパニックを試合に出場させ、大怪我をさせれば、来季の基本年俸1,450万ドルの支払いを保証しなければならなくなる。実際、キャパニックはオフシーズンに肩や膝の手術を受け、今年4月の身体検査に合格できなかった。そのおかげで、今季の基本年俸1,190万ドルの支払い保証を受けている。

解雇しても49ersには支払い義務が残る。トレードしようにも、この契約条項がネックとなり、オフシーズンにはブロンコスへのトレード話もまとまらなかった。試合に出して怪我をさせるわけにはいかず、飼い殺し状態が続いていたが、ギャバートが不調という好機に契約条項を見直す話し合いが進展を見せた。これで1,450万ドルの支払い保証を心配せずにキャパニックを起用できる。

CSNベイエリアによると、まだ最終合意には達していないものの、キャパニックは故障による来季の基本年俸支払い保証を放棄する代わりに、契約残り4年を破棄し、今季終了後に晴れてフリーエージェントになる。また、出場試合数に応じて支払われる出来高ボーナスの今季残り分も全額保証される見込みだ。

キャパニックはチームのリーダーであるべきQBながら、ロッカールームではイヤフォンをつけたまま、チームメイトとはあまり話さず、孤立しているとも伝えられてきた。しかし、警察の有色人種に対する組織的な差別への異議を訴え、国歌斉唱時に起立せず、ひざまずくようになると、黒人のチームメイトの見る目が変わってきたとも伝えられている。

キャパニックは白人と黒人のハーフ。見た目は黒人に近いが、白人家庭の養子として育てられた。家族と一緒の場合は白人の経験、個人で行動すれば黒人の経験をしてきたのだろうということは容易に察することができる。だからこそ、彼の国歌斉唱時の抗議は意味があると思うのだが、その点はまた別の機会に。

追記

12日、キャパニックが契約の見直しにサインした。2017年から2020年までの契約は破棄。今季終了後にフリーエージェントになる。2017年はキャパニックが希望すれば、1,450万ドルで契約可能とするが、支払い保証はなし。試合出場登録数に応じた出来高ボーナスは基本年俸へと切り替え、全額支払い保証。また、今季の攻撃スナップ回数の半分以上出場すれば、出来高ボーナスが支払われる。

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