先週末から始まったトランプ大統領によるNFL批判で色々思うことがあり、久々の記事投稿です。前回投稿から何と約1年ぶり。選手の契約・解雇ニュースのような簡単なものは、わざわざ日本語の記事にしなくてもTwitterですみますし、日本語で書かなくてもわかる人は多いです。

今回のような背景の説明をした方がわかりやすいニュースこそ、このサイトで扱うべきなのですが、諸事情で以前のようにこのサイトに時間を費やせなくなっています。これからもどの程度の頻度で書けるのかは不明ですが、書けばTwitterとFacebookでお知らせしますので、目を通していただけると幸いです。

①事の発端はキャパニック

ご存知の通り、国歌斉唱時に起立しないのは、昨季コリン・キャパニック(当時49ers)が警官による黒人に対する差別行為への抵抗として始めたものです。

「差別行為」と一言で書いていますが、具体的には交通違反や万引きなどの軽罪で警官に止められた黒人が「命令に従わず、攻撃してきた」という警官側の事後供述で射殺されても、警官は罪を問われなかったり、正当防衛として無罪釈放されることを含んでいます。ニューヨークやボルティモア、ミズーリ州ファーガソンなどで同様の事件が相次ぎ、キャパニックはこういった不当行為に警鐘を鳴らす意図で片膝をつくようになりました。

昨季終了後にフリーエージェントになった後、新天地が見つからないままのキャパニックに賛同し、シーホークスのDEマイケル・ベネットは今季のプレシーズン初戦から国歌斉唱時に着席していました。しかし、ベネットはUFCのコナー・マクレガーとフロイド・メイウェザーのボクシング対決が行われた8月26日の夜、ラスベガスでこの差別を身をもって体験します。

カジノ内で発砲事件があり、犯人と勘違いされたベネットは警官に取り押さえられます。その映像をTMZが公開すると、その後の記者会見でベネットは、銃も突きつけられたと声を詰まらせながら明かしました。以後、チームメイトのCジャスティン・ブリットは国歌斉唱中に着席したベネットの肩に手を当てて起立するようになりました。

他チームの選手の中には起立したまま、右手のこぶしを挙げる選手も出てきました。右手のこぶしを挙げて立つのは「ブラック・パワー・サルート」と呼ばれ、1968年のメキシコ五輪の200メートル競走で金メダルのトミー・スミスと銅メダルのジョン・カルロスが表彰台で見せたポーズです。

両選手はオリンピックの舞台でアメリカ国歌が流れる中、右手のこぶしを挙げて黒人差別の撲滅を訴え、それ以来、黒人差別撲滅を象徴するポーズとして定着しています。

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